腰痛の原因について
【1】筋肉・骨・関節の問題(整形外科的な原因)
筋肉の疲労・緊張
長時間のデスクワーク、悪い姿勢、重い物の持ち上げなどで、筋肉に負担がかかり痛みが出ます。
椎間板ヘルニア
椎間板(背骨のクッション)が飛び出して神経を圧迫し、腰や足に痛みやしびれが出ます。
脊柱管狭窄症
加齢などにより、神経の通り道が狭くなって神経が圧迫されます。歩行困難やしびれが特徴です。
ぎっくり腰(急性腰痛症)
急に腰をひねったり持ち上げたりして、筋肉や靭帯を傷めることで起こります。
変形性腰椎症・すべり症
加齢などで椎骨や椎間板が変形し、痛みや可動域の制限が出ます。
【2】内臓疾患による腰痛(内科的な原因)
腎臓の病気(腎結石、腎盂腎炎など)
背中の左右どちらかの腰の奥に鈍い痛みが出ることがあります。発熱や尿の異常を伴うことも。
膵炎
上腹部から背中にかけて強い痛みが放散することがあります。
婦人科疾患(子宮内膜症、卵巣嚢腫など)
骨盤内の痛みが腰に波及することがあります。月経周期に関連することが多いです。
消化器の病気(胃潰瘍・大腸疾患など)
内臓からの関連痛として腰に感じることがあります。
【3】心因性(ストレスなどによるもの)
心理的ストレス・うつ
ストレスや心の不調によって、腰痛が悪化することがあります。筋肉の緊張や自律神経の乱れが関与します。
【4】その他・注意が必要な腰痛
骨折(圧迫骨折など)
高齢者に多く、軽い転倒でも骨が潰れて痛みが出ることがあります。
がんの転移
がんが骨に転移すると、腰痛として現れることがあります。夜間の痛み、安静時でも痛むのが特徴。
感染(脊椎炎、骨髄炎など)
稀ですが、発熱を伴う腰痛は感染の可能性があります。
いつ病院を受診すべきか?
安静にしていても痛む
足のしびれや麻痺がある
排尿・排便に異常がある
発熱がある
痛みがどんどん強くなる
過去にがんの診断を受けている
※上記に当てはまる場合は、早めに医療機関を受診してください。一つの参考にされてみて下さい😊